1 上咽頭がん ステージⅣ 男性 36歳

 
Q あなたの性別は?

  A 男性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

  A 36歳
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

  A 上咽頭がん
 
Q ステージはいくつでしたか?

  A ステージⅣ
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

  A 首・肩・リンパ節。
 
Q オンコロジー受診以前にがんの治療をしていましたか?

  A している。 
    柏がんセンター東病院 IMRT 
    抗がん剤(シスプラチン・ドセタキセル・TS-1  混合投与)

 
Q それは効いていましたか?

  A がん縮小、転移消滅するも、半年で上咽頭原発部、再発。
 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

  A 放射線治療、薬剤も少し使った。
 
Q 平成27年現在、オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

  A 7年。
 
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?

  A 生まれたばかりの娘を抱え、妻にも大きな負担をかけたこと。
   特に生活面。

 
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

  A 首、あご、舌の麻痺・痛みがひどく、針、整体を利用。
 
Q 再発や転移はありましたか?

  A あり。
 
Q 部位はどこで、どのような治療を受けられましたか?

  A 原発部周辺 上咽頭 放射線を再照射
 
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

  A あご、舌の麻痺が日々悪化していること。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがありましたら教えてください。

  A 柏がんセンターで再治療不能通告を受けた身でオンコロジーを受診して
   生きながらえました。

 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

  A 物欲、プライド、名誉などがどうでもよくなり、何の為に生き残ったのかを
   考えるようになりました。優先順位が家族第一、一番大事なのは時間に変化しました。

 
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。

  A 第二の人生をいただきました。ありがとうございます。
 
 
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者様はもともと手術のできない上咽頭がんの患者様でした。
がんセンターでの初回治療は抗がん剤と放射線治療を組み合わせた、所謂、標準治療というもので、これで完全にご病気が治る方もいらっしゃるのですが、残念ながらこの患者様の場合には、放射線を照射した照射野内に再発が出てしまいました。
がんセンターで「もう一度放射線治療を行うことはできない、抗がん剤治療を行うしかない」と言われてしまいUMSオンコロジークリニックを受診することになりました。
血管や神経にダメージを与えてしまうリスクがあることはご本人もご理解されてのことでしたので、再度放射線治療を行い、再発してきた部位の腫瘍はコントロールすることが出来ました。
けれども、翌年再びがんセンターの照射内のリンパ節に再発が出て、そちらももう一度当クリニックで放射線治療を行いました。
結果として上咽頭がんを完全にコントロールできたようで、その後は5年以上再発転移が出ておりませんが、繰り返しの放射線治療の影響で神経にダメージが出てしまい、舌の動きや顎の動きに影響が出てしまい言葉を発生することが難しい状態になりました。