12 肺転移 男性 62歳

Q あなたの性別は?

  A 男性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

  A 62歳
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

  A 食道がんの肺転移、リンパ節転移

 
Q ステージはいくつでしたか?

  A Stage4
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

  A 肺・左鎖骨付近のリンパ節
 

Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的に、どんな治療でしたか?

  A あり。久留米大学にて抗癌剤治療と食道への放射線。
(入院1年で3回、このときはstage 3 の食道がん)

 
Q それは効いていましたか?

  A 食道がんは治ったが、転移がでたので抗癌剤は効果なし。

 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

  A 放射線治療のみ。
 
Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

  A 5年
 
Q オンコロジーで治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?

  A 最近、放射線の副作用で、左脇リンパ腺の痛みと腫れ。
 
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

  A UMSで年に2回のPET検査。
 
Q 再発や転移はありましたか? 再発や転移があった場合、どのような治療を受けられましたか?

  A なし。
 
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

  A 放射線の副作用。対処方法。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。

  A オンコロでしか治療ができなかった。初孫の七五三のお祝いができました。
 

Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

  A 楽観的になった。おまけの人生。
 

Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。

  A 大変お世話になりました!UMSに感謝!
ありがとうございました。

 
 
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様は当方を受診される前に食道癌に対して大学病院で抗癌剤を併用しながら放射線治療を受けられました。
 その部位の治療効果はあがっていて今日までコントロールされていますが、しばらくしてリンパ節転移と肺転移が多発する形で認められ抗癌剤の治療しかないと言われ、それを拒否して当方を受診されました。
 もともと食道癌の放射線治療の際に抗癌剤もしっかり受けていたわけですから、それ以降出現してきた転移病巣に対して抗癌剤が効く可能性はほとんどありません。けれども、「転移が出たら抗がん剤」という理解に苦しむ対処の仕方が標準治療と呼ばれ横行しています。
 当方では抗がん剤は行わず放射線治療を断続的に行う計画を立てました。多発していた病巣のうち半分位の病巣に対してまず1回目の放射線治療を行ない、2回目の放射線治療で残っている病巣を治療しようと考えていたのです。しかし、2回目の治療の前にPET-CTをとってみると1回目に治療した病巣はもちろんですが、放射線治療を行なっていない肺転移やリンパ節転移まで縮小しており、結局1回目の放射線治療だけで多発肺転移・多発リンパ節転移がすべて消失する結果となりました。
その後5年間経過をみていますが、全く新たな転移の出現を認めておりません。この方の場合も抗癌剤の治療をやめて放射線治療を行ったことで身体の中に有益な刺激があり、免疫細胞が活性化して自力でご病気を消すことができたのだろうと考えています。標準治療では起こりえない素晴らしい結果です。