2021年と2022年の国政選挙

新しい内閣が組閣された途端に10月31日が衆議院総選挙の投開票日と決まりました。
これを書いているのが10月12日ですからもう3週間足らずです。

おそらく今の日本の政治や社会情勢に満足しているのは、株などで大きな利益を得ているごく一部の富裕層だけではないでしょうか。
あまりに大きな格差社会になり、働いているのに豊かに暮らせない人達が激増し、デフレが四半世紀も続いているのに貯蓄ゼロという人が国民の4割を超えているそうです。
これでは、少子化が止まらないのも当然です。

私はちょうど30年前にボストンに留学していました。
大学からの資金援助もなく親の脛を齧りながらの自腹での生活でしたが、それでも当時、アメリカより日本の方が人々の暮らしは豊かであると実感していました。
日常生活に大きな不安がなかったので、政治のことも真剣に考えたことなどありませんでした。

ある日、留学先のボスが自宅の夕食に招待してくださり、食後のワインをごちそうになりながら、「お前は今の日本の政治についてどう考えている?
最近、平成天皇に代わったがどんな人だ?」と訊かれてシドロモドロに返事をして恥ずかしかったことをよく覚えています。
民主主義国家に生きるなら政治について考えることは食事をすることと同じくらい大切なことだと、彼らは考えていました。

その後は日本に戻ってから政治についても関心を持つようになりました。
バブルが崩壊してからだんだん貧しくなって行く日本を体感し、自民党を壊して悪政を正してくれるのではないかと期待した小泉・竹中政権によって
国民の生活が破壊されていくのも目の当たりにしました。その窮状からなんとか救ってくれるのではないかと期待した民主党政権も官僚に足元をすくわれて失敗の連続。
その後の安倍・菅政権には目も当てられない無政府状態の格差社会を完成されてしまいました。

日本から出て行きたいと思ったことも何度もありましたが、実際には還暦を過ぎてから別の国に暮らすのはたいへんです。
旅行に行くのとはわけが違います。何とかならないかと考えていたときに、山本太郎さんが小沢一郎さんの元を離れて2019年に「れいわ新選組」を結党してくれました。
以前から国会での質疑応答で素晴らしいと感じていましたが、YouTubeでの彼の演説にふれる度に感銘を受けて応援を続けています。

2021年の衆議院選挙、2022年の参議院選挙でも彼らをしっかりと応援しようと思っています。

やっと実現したかに見える野党共闘の中でも辛い立場に立たされており、自民党政権の味方をしている多くのマスコミからは嫌な扱い方をされてしまうことが多いのですが、
それでもくじけずに真っ当な主張を続けています。

特に、2021年10月11日の日吉駅前の街頭演説は圧巻です。YouTubeで配信されていますので、山本太郎さんの話を聴いたことがない方は必聴です。

山本太郎さんは、私が生まれて初めて出会った本物の政治家だと感じた人です。是非応援してあげてください。
山本太郎さん以外に日本の窮状を救える政治家はいないと思っています。

              2021年10月12日  植松 稔