1 後腹膜  女性 69歳

 
Q あなたの性別は?

  A 女性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

  A 69歳
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

  A 腹膜の原発性がん
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

  A 元のがんの近くのリンパ節。
 
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的に、どんな治療でしたか?

  A あり。細胞検査のための手術、抗がん剤
 
Q それは効いていましたか?

  A オンコロジー受診の直前まではある程度有効でしたが、その時には抗がん剤が効かなくなりました。
 

Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

  A 放射線治療と薬剤も少し使った。
 
Q 平成28年現在、オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

  A 7年。
 
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?

  A 治療の後半に食欲が落ちたこと。
 
Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

  A 3ヶ月~6ヶ月毎のPET検査。その他の治療は実施していません。飲み薬のみ。十全大補湯(漢方)、セファランチン
 
Q 再発や転移はありましたか?ありの場合、部位はどこでどのような治療を受けられましたか?

  A あり。オンコロジーセンターの治療部分の付近。
 
Q それは効きましたか?

  A 再度、放射線治療を10日間実施。
 

Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っているもとや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

  A 特にありません。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。

  A 日常生活に支障がないこと。仕事も継続中のこと。
 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

  A 自分の健康状態に注意を払うようになったこと。
 
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。

  A いつもお世話になっております。今後もよろしくお願いします。
 
 
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様は平成20年12月に当方を初診された後腹膜腫瘍の患者様です。当方を受診される数年前からこのご病気に対して摘出手術や抗がん剤の治療などを受けてこられましたが、再発病巣が大きくなってきたために放射線治療目的で当方を受診されました。非常に珍しい腫瘍で医学的に正式な病名は「後腹膜原発性漿液性乳頭状腺癌」という名前になります。少量の抗がん剤を併用しながら放射線治療を行い放射線治療後は薬物療法は一切行っていません。6年ほど順調に経過したのちに後腹膜の少し離れた部位にリンパ節転移が出現し、そちらに対しても放射線治療を行って経過をみております。
初診から7年余り、リンパ節転移がでてから1年程ですが現在全身に特にご病気を認めずお元気に過ごされています。