オンコロ的奇跡の連鎖 6 患者さんからの手記

この手記を寄せてくださったのは75歳になる女性です。
60代で二度の大腸がんの手術を受けられました。その後、大腸からの再発はありませんが、肺転移を繰り返されオンコロジーでの治療を受けられました。
標準的な抗がん剤治療では肺転移の進行を食い止めることができず、ひとつ目の肺転移は2008年に外科的に切除しました。しかし、その後も肺転移が多発して来たので、2010年に3カ所の肺転移に対して、一回目の放射線治療を受けていただきました。残念ながら、翌年もうひとつ肺転移がでて、二回目の放射線治療を受けていただきました。
その時点で、抗がん剤治療を再開した方がよいだろうという意見は当然あったのですが、意味がない、むしろ有害であると考えて無治療で経過を診ることにしました。そして、それが正解でした。
以前から繰り返し述べていますが、抗がん剤で損なわれた免疫力が回復して、病気に立ち向かう力が戻ったのだと思います。2008年から2011年までに肺転移は全部で5カ所に出現したのですが、2011年の放射線治療後、無治療で7年間、新たな転移はどこにも出ていません。
「転移病巣には抗がん剤」という一般常識がいかに不適切であるかを示す一例と言えます。
残念ながら、放射線治療後にこのように良好な経過をたどる患者さんの比率は、決して高いとは言えません。しかし、抗がん剤を続けてしまった患者さん達の中には、このように良好な経過をたどる人はまずいません。
実際に、抗がん剤治療の専門医達は、転移病巣に対して抗がん剤治療を始める際に、「完治することはありません」と断言しています。

学会が間違った指導をする世の中なので、抗がん剤をやらなくてもいいよ、と言ってくれるお医者さんはごく少数でしょう。自分の身体は自分で守るしかないと思います。
 
 

「大腸がんの肺転移、標準治療では治りませんでしたが、自分なりのプラス思考で放射線で乗り切りました。」 
                         2018年2月 H. H.

 
最初に大腸がんと診断されたのは2005年1月、S状結腸の早期がんでした。都内の有名な総合病院で手術を受け、ステージ1とのことで安心して経過観察に通っていましたが、3年後の2008年3月に右肺にひとつ転移があることがわかり、その時、さらに上行結腸にも新たな進行がんが発生していることがわかりました。
最初の大腸がんは早期がん、二つ目のものは進行がんでしたので、肺転移は二つ目のがんからの転移と説明され、4月に二回目の大腸がん手術を受けました。
その後、肺転移への治療ということで、FOLFOXという抗がん剤を3ヶ月ほど続けましたが、肺転移は小さくならず、腸閉塞などの術後の副作用も度々繰り返すことになり、9月に肺転移を手術、10月には腸閉塞の手術と立て続けになり、2008年の一年間ですっかり身体が弱ってしまいました。
その状態で、とても抗がん剤の治療を続ける気持ちにはなれませんでしたし、主治医からも、薬が効いていなかったためか、治療を休んで体力の回復をするように勧められました。
けれども、1年ほどしてCT検査を受けると、右肺に新たな転移が3カ所でていることがわかりました。その時も手術を勧められましたが、身体が持ちこたえられる自信がなく、とても受ける気持ちにはなれずにいました。
そんなときに、いとこからUASオンコロジーセンター(現:UMSオンコロジークリニック)の話を聞き、本を買って読んで迷うことなく治療をお願いすることにしました。そして、2010年4月に1週間ほど鹿児島に滞在し、3カ所の肺転移に放射線治療を受けました。この頃には、体力も少しずつ回復して来ており、「がんに負けない」というプラス思考の考え方が戻ってきていました。
ただ、放射線治療後にCTを撮ると、3カ所の肺転移は良くなっていたものの、新たな肺転移がまたひとつ右肺にでていることがわかりました。5カ所目の肺転移になります。やはり、抗がん剤をしないといけないのではないかと勧める人もいましたが、「以前に抗がん剤をしているのにでてきた転移だから薬が効くはずがない」という植松先生の言葉と、抗がん剤治療を受けていたときの体調不良を思い出して、2011年の1月に2回目の放射線治療を鹿児島で受けました。その後も、CTやPET-CTで経過をみるたびに新しい転移が見つかるのではないかとヒヤヒヤしていることが多かったですが、7年間新しい転移はでていません。
最近では、すっかり体力も戻りプラス思考の健康的な生活を送っています。毎年のPET-CTの検査も、あまり心配しないで受けられるようになりました。
オンコロジーの皆さんと、オンコロジーのことを教えてくれたいとこには本当に感謝しています。

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